おいでよ!トノフォン航空公園 第3回

2015.04.23 Thursday

前2回のコラムは少しやり過ぎたという気持ちもあるので、今回は普通な感じで書きたいと思う。そもそも自分で書いておいて何だが、前2回のあれをコラムと呼べるのかどうか疑問だ。完全にフィクションである。
しかし、1回目と2回目に書いた、航空公園駅からフェス会場の野外ステージまでの行き方は本当なので安心して欲しい。あれを読んだら駅から会場までちゃんと行ける。
 
さて、先日私はトクマルバンドのユミコ(アコーディオン他)と岸田(ドラム)と共に、トクマルシューゴが音楽監督を務める舞台、「麦ふみクーツェ」を見に行った。この二人とはトノフォンフェスティバルのPRユーストリームも一緒にやっていて、劇中に出てくる麦ふみクーツェ楽団がフェスにも出演するため、取材も兼ねて観劇しに行ったのである。
 
「麦ふみクーツェ」の舞台は「つながる音楽劇」と銘打っている通り、音楽と物事の様々なつながりをテーマにしている。その一環として観客も演奏に参加できる場面があり、お客さんに楽器や音の出る日用品を持ってくる事を推奨しているという一風変わった劇なのである。
 
劇が始まる前に、楽団の指揮者役の松尾貴史さんが観客に音出しのレクチャーをする場面があり、その際にお客さんに話しかけたりもする、という情報を事前に聞きつけ、我々三人は松尾さんにいじられるべく気合の入った楽器を持っていった。
 
まずユミコが持っていったのは、バスリコーダーという巨大なリコーダー。松尾さんが、「皆さんの持ってきた楽器を見せてください」といって観客が楽器を掲げたら、真っ先に「あれは何だ」と松尾さんのみならず、舞台上の他の出演者からも反応があった。そして、その隣にいた岸田が2リットルの空ペットボトルやホースなどを持っていたので、松尾さんに「夏休みの自由研究みたいですね」と言われていた。
 
そして私が持って行ったのは、アンデスという楽器。見た目は鍵盤ハーモニカだが、笛の音が出るというもの。二人の持ってきた楽器が舞台上から反応があってイイなーと思っていたら、一人の女優さんが私の持っているアンデスを見て、「ここにも同じのがある!」と舞台上のアンデスを持って来てくれた。松尾さんに「それなんて楽器なんですか?」と言われたので、私は「アンデスです!」と元気良く答えた。
こうして、我々三人は松尾さんにいじられるという使命を果たしたのである。
 
周りを見渡すと、スプーンなどの日用品やシェイカーのような小物の楽器が多かったが、トランペット等を持って来ていた人も割といたので、楽器をやっている人は自分の楽器を持っていくと良いと思う。
 
劇伴は全てトクマルシューゴの手によるものである。原作を読み、舞台を見て感じたのが、原作のいしいしんじさん、そして舞台の脚本・演出を手がけたウォーリー木下さんも、音楽に対して前向きな希望を持っているということである。音楽は自由であり、人と人をつなげるものである、という思いを感じた。
そして、トクマルはその思いをきちんと音楽で表現していてとてもエラい。序盤の酒場のシーンで、尾藤イサオさん演じる主人公のおじいちゃんがグラスを叩く音から合奏に発展していく「エブリシングイズシンフォニー」の演出にはグッと物語に引き込まれた。
 
トクマルの音楽を演奏するのが、俳優とミュージシャンが入り混じる麦ふみクーツェ楽団で、本作の肝である。
この文章がアップされる4月23日現在では、大阪公演が行われているが、可能ならば是非「麦ふみクーツェ」、そして麦ふみクーツェ楽団を見に行って頂きたい。
見れなかった人は、6月7日のトノフォンフェスティバルで見ようではないか。

 
TONOFON FESTIVAL 2015
コメント
おもしろい楽器を持っていきましたね。
ぼくは普通にハーモニカを持って行きました。
なぜかGのハーモニカを持って行ってしまい、
楽譜どおりに弾けるか不安でしたが、麦踏みのうたがGハーモニかでも吹けたのでとても嬉しかったです。
次回の更新を楽しみにしています。
  • by みなみ
  • 2015/04/26 10:28 PM
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